ジュネーブ − セレソンのショータイム

チューリッヒからジュネーブまで一気に車を走らせたため予定よりも早く到着、試合5時間前なので早すぎたかと思いきやすでにいたるところでサンバを興じる輪ができていた。

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そして、陽気な踊り、そしてあの有名な歌
Eu sou Brasileiro com muinto orgulho com muito amor
の大合唱だ。(藤原清美さんのNUMBER ナンバー 6/28によると「僕はブラジル人、誇りを持って、愛をもって」となる)

歌詞を日本語に直訳すると思わず赤面してしまいそうだが、シンプルで力強さを感じてしまうのは不思議に思えてしまう。

試合開始2時間前くらいになるとスタジアム周辺は身動きが取れないほどになっていた。しかも、来る人のほとんどは全身黄色と緑で統一され、スイスに入ってから一番の強い日差しとのコントラストが異常なまでに眩しかった。

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その中でももっとも目を引いたのはこのご婦人。身長の倍以上はあるであろう巨大フラッグを手に抱え、黄色と緑のワンピース、ポシェットはブラジルの国旗、アクセサリー多数、帽子はフルーツの盛り合わせというセレソンの試合以外では着ないであろう勝負服での登場だ。
(この日の気温はおそらく30℃近いはず・・・。さすがに暑そうで、やや元気がなかったのは気のせいか?)

まるで仮装行列のようなこの光景、ワールドカップがもうすぐやってくるのだという実感と「早くワールドカップを・・・」という待ち切れないファンの心情が表現されているかのようであった。

スタジアム周辺の興奮をそのままにスタジアム内はより熱気を帯びていた。練習で顔を出したロナウジーニョには奇声交じりの歓声が鳴り響き、カカ、ロベルト・カルロスそしてロビーニョといったスター選手に対してもそれに呼応した。しかしながら、ロナウドの登場の時だけはブーイング交じりのやや失笑にも似た歓声があちらこちらで聞こえた。新聞報道などで報じられている通り、ポコッと膨れ上がったお腹はまるで現役を引退した選手が草サッカーを興じているような姿で、誰の目からみても調整の遅れ、太りすぎの感は否めなかった。

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試合開始前にはヘリコプターから試合で使用されるボールを落とすという演出などもあったが、やはり注目はこのブラジル対ニュージーランド戦、大画面に入場前の選手たちが映し出された瞬間にはピッチで行われている演出そっちのけで、観客は全員立ち上がり「早く試合をはじめろ!」という拍手と手拍子の大合唱が沸き起こったのだった。

ワールドカップ2006南米予選 ブラジル代表

ヴェギス・チューリッヒ − 夢の中のスイス対中国戦

お昼頃に明日最後のトレーニングマッチの会場ジュネーブへと移動するセレソンに別れを言う為にヴェギスへ向かった。連日晴天、その後の土砂降りの雨というクレイジーな天気に悩まされ続けたが、今日もこの時点では天気は良好練習場近くのブラジル料理店(というかブラジル料理店しかない)でエンパーダガラナ・アンタルチカで軽い昼食をとった。

とその食事中、爆音を響かせてヘリコプターからパラシュートで練習場のピッチの中に乱入する人を発見した。もちろん警備の人にすぐに外に追い出されたが、その人物を見てビックリ。セレソンの有名サポーター・ガウーショではないか。

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まるで自分の子供のように頭をなで回してくれてドイツでの再会を約束、その後すぐにスイス対中国戦の行われるチューリッヒへと向かった。ワールドカップ前の最後のテストマッチ、しかも仮想韓国として呼んだのは中国とあって、すれ違う人に「チャイニーズ?」とか「コリアン?」とか話しかけられなぜか人気者になっていた。東洋人はすべて同じ顔に見えるようだ。

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試合は若手主体の中国をスイスが終始圧倒したものの、攻撃陣がなかなかチャンスをものにできずにややじれた展開。最終的にはアレックス・フライの活躍もあり中国を撃破試合は3−1で終わったようだ。(というか試合終了を待たずに席を立ってしまった)しかも、キックオフ前、前半終了間際そして後半途中から、物凄い睡魔が襲ってきてしばし夢の中の世界へ・・・。ハードな移動の連続と暖かい気候のおかげでよく眠れてしまった。

地球の歩き方 ガイドブック A18 スイス

ローザンヌ − あまりにもお寒いローザンヌ

寒い、あまりにも寒い。

昨日風邪でダウンしていた私には拷問のような寒さ。98年に日本代表がユーゴスラビア代表と親善試合を行ったこのローザンヌ行きを楽しみにしていた私には少し面食らった。

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会場でもあるローザンヌ・オリンピック・スタジアムはかなり老朽化しており、TVカメラマンなどはスタジアムの屋根の上で撮影するなど、もはや限界状態。しかしながら、やはりオリンピックスタジアムという事だけあって、そう簡単に修理や改修などはできないようである。

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出発前から楽しみにしてきたこのイタリア対ウクライナ戦、しかしながらその期待は脆くも崩れ去り、スコアレスに加えてお寒い内容の試合となった。ちなみに一緒に観戦したイタリア人の友達などは試合中もイライラから席を離れっぱなし、先日のスイス戦同様今後に心配させる気温同様お寒い内容に大いに不安を覗かせる結果となった。

その一方で注目のシェフチェンコはこの日は欠場、タクシーでスタジアムへ来た時に偶然目の前を通り過ぎていったのを目撃したが、やっぱりスーパースターだけあってあっという間に野次馬の輪ができた。

試合後は、バーでしばし歓談。地元ギャルを交えて大いに盛り上がり、「(イタリア対ウクライナ戦は)バッドゲーム・アンド・(このバーでのギャルとの交流)グッドゲーム」を連発していた。

イタリア代表 ロード・トゥ・ドイツ ヨーロッパ予選前記録集

ヴェギス − 一日セレソンに密着

昨日深夜にジェニバより戻り、午後から行われるヴェギスでのセレソンの練習を見学に・・・。とその前にセレソンのホテルの前を通ってみる。しかし、ホテル前は当然厳重な警備体制、結局は少し離れたところに車を止めて中の様子をうかがってみるが、さすがに動きはなく近くのホテルのレストランで食事をすることにした。

食事をしていると昨年のコンフェデレーションズカップでお世話になった人が次々とやってきた。あの藤原清美さんと同行しているカメラマン、ラジオ局のレポーターと、入れ替わりにやってきては再会を喜び合った。「オイ、少しはポルトガル語しゃべれるようになったのか」とか「昨年はサンパウロの試合で東京横浜に行った」とか、たわいもない話だったが、相手にしてみれば「(こんなところまで来るとは)本当にお前も好きだね〜」という感じだったのだろうか?

何はともあれ、彼らから(練習を観る為の)プレスシートのチケットを頂くことに成功、今日は存分に見ることができるとあって喜びながら練習場へ向かった。しかし、その途中先日もお会いしたセレソンのスタッフの方に呼び止められ「オイ、今日もVIP席でみせてやるから、チョッと来い!」と・・・。ということで、今日もVIP席で観戦する事になった。

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さてこのVIP席、どのようなものかというと実は椅子などはない立見席。ただ、抜群のみやすさとバーが後ろにあるためにドリンクや軽食はすぐに口にすることが出来る上に、練習後にはサインをしてくれる確率の一番高いスペシャルシート(椅子はないけども)なのである。しかもウェルカムドリンクつき。

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VIP席での観戦となった今日の練習は、主にカウンター対策に時間を費やされいよいよ本番モードに入ってきていることをうかがわせた。カウンター対策のあとは、セレソン恒例のぺラーダで締めくくり、しかしながら、この日も練習途中で土砂降りの雨が襲ってきた。聞くところによると今年は例年と比べても異常気象のようで、これだけ雨が降るのは珍しいそうだ。とはいえ「山の天気は変わりやすい」というばあちゃんの言葉(?)どおりに、ずぶ濡れになりながら先ほど食事をしたホテルへと戻った。

感動!ブラジルサッカー

ジュネーブ(ジェニバ) スイスの赤い波

昼頃に起床して一路ジュネーブへと急いだ。日本ではジュネーブとして知られる都市は現地ではジェニバと呼ばれている。ジェニバへつながるアウトバーンはまさしくアルプスの絶景だらけ、雪が残るアルプスの山々、水色に光輝く湖、その間を200km近いスピードで一気に駆け抜けていくのは壮快以外のなにものでもない。

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さて、今日のスイスイタリア戦の注目は両チームの仕上がり具合とドイツの隣国でもあるスイスのワールドカップ熱を体感することにあった。そしてスイスといえばワールドカップ予選などで見かけるスタジアムを埋め尽くす国旗の数々、それもそのはず国旗は全席に無料で配布されるのだからだ。それを観客が一斉に振り回すわけだから、とにかく迫力満点なのである。

試合は序盤にイタリアが先制、スイスがすぐに同点とするも、その後は両チームともに決め手に欠き、やがて試合は荒れ模様に・・・。ガットゥーゾは負傷退場、他にもヒジうちは当たり前とばかりにラフプレーの嵐。特にトッティなどはかなりご機嫌斜め、ストレスのたまり方は尋常ではなかった。

スイスの組織的な闘いぶりが目立つものの試合は1−1のまま終了。試合内容はイマイチながらも、国際試合を前から二列目の好位置での観戦出来たことを素直に喜んでいた。そして、試合後にはスイス代表のヨハン・フォンランテンに遭遇する幸運にも恵まれた。(ちなみ彼はケガのためにワールドカップのエントリーからは漏れることになった。)
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バーゼル − ロナウジーニョの談笑のわけは

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バーゼル・ヤコブスタジアムはブラジル一色、地元スイスのファンもルツェルン選抜よりはどう観てもセレソン贔屓の感は否めない。途中、なぜ日本人が?という事でブラジルのマスコミの取材を受けたが、特に例外ではないようだった。

試合は親善ムードたっぷり中行われ、セレソンのゴールラッシュに沸いた。そのゴールシーンの中でも特に圧巻だったのがジュニーニョ・ペルナブカーノのFK、隣に座っていた人が「バブル」とまで表現したそのボールの軌道はまさに魔球とも言えた。

そしてこの日もっとも好調さをアピールしたのがロビーニョ。強烈な弾丸ミドルを放ったかと思えば、柔らかい身のこなしからのドリブル突破を再三再四披露、そのプレーぶりはロナウジーニョにも匹敵するほどであった。

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さて、スイス合宿での人気ナンバーワンはもちろんロナウジーニョ。この試合でも試合前の入場の際に「前半終わったら(ユニフォームを)交換しようぜ!」という密談が行われていたのだが、前半終了後には彼のユニフォーム目当てに数選手が彼の下へ・・・。しかし、ここはさすがロナウジーニョ、最初に密談していた相手を探し出し「彼と最初に約束していたから・・・」と律儀に交換するあたりはやはりその憎めないキャラクター通りといったところか。

ロナウジーニョ The Smiling Champion

チューリッヒ・ヴェギス − セレソンのキャンプに合流

ワールドカップまでの長期滞在となる今回の旅、まずは出発の1時間前まで仕事をこなしながら28日の朝スイスに入るという強行軍を余儀なくされた。

「では、これからどうしようか?」というガイドからの問いに、長時間のフライトで疲れているとはいえやはり現地の雰囲気を味わっておきたかったので「まあとりあえずは市内でも案内してもらおうかな」と答えると、すぐに車を走らせてくれた。車はEURO2008のスタジアムになる(?)スタジアムを横目にアウトバーンというハイウェイをひた走る。今にもハイジが飛び出てきそうな景色の中を走る車はやがてある渋滞に引っかかった。

「市内」とお願いしたはずなのになぜかここはルツェルンという街、そしてさらに車を走らせると、ヴェギスという看板が目に入ってきた。そう、ここヴェギスはブラジル代表が練習している地、つまりは日本から来る私のためにサプライズを用意していてくれたという訳だ。渋滞の原因はセレソンのキャンプの様子みたさに集まった観衆によるものだった。

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仮設スタンドが作られたこの練習場は、まさにブラジル一色。サンバ隊はもちろんスイス国内のブラジル人やブラジルファン、世界各国から集結したファンもおそらく含まれているのだろう。しかも街全体、外壁からゴミ箱、ドおロの看板などがブラジルカラー。そして集まる人の着ている服はセレソンレプリカユニフォーム(でもアンオフィシャルがほとんど)であることはもちろん靴(ビーチサンダル)やアクセサリーに至るまで全身がブラジルの黄色と緑で統一、2002年の時にカメルーンがキャンプをした中津江村も真っ青(真ッ黄色?)というほどの熱烈歓迎ふりだった。

この異常な盛り上がりのためにもちろん練習を観るためのチケットすらすでにない状態、ただこの場所にこれただけでも充分満足できるものだった。
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チューリッヒ・ヴェギス − 超VIP待遇にご満悦

とりあえずはまるでお祭りの時の出店のように並ぶお店でガラナ アンタルチカで乾杯、と盛り上がりたいところだったが何かもうひとつなにかに欠ける。「やっぱり中で練習みたいんだろ」のガイドの問いに頷きはしたものの・・・。
と次の瞬間立ち上がったガイドがチケットの交渉を開始、電光石火の早業で手に入れてきてくれたのである。コレには嬉しいというよりも驚きという感情が先に来て、本当に何もしゃべる事ができなかった。

練習開始まで少し時間があったので地元の人のサンバ隊などを見学していると、セレソン関係者の車がやってきたではないか。しかもそこには見慣れた顔が・・・。「おいチケットはあるのか?」「今待っていろ、VIP席で見られるように交渉してやるから・・・」とまあこんな感じであっという間にダフ屋から仕入れたチケットがムダになり、堂々とVIP席へと通されたのである。

なんという幸運。立ち見ながらもピッチに肉薄するような絶好のポジション、せっかくダフ屋から手に入れてくれた彼には悪いがやっぱり最高のシュチェーションでセレソンの練習を見学することができた。

この日はフルミネンセのユース(?)チームが対戦相手のゲーム形式。いきなりフルミネンセに先制されるシーンがあったものの、今違った意味で時の人ロナウドなどのシュートでゴールショーの幕開け。結果的には13-1でセレソンの勝利(当たり前か)した。

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それにしても試合途中から急激に降り始めた雨のせいで、スタンドを覆っていた5000人くらいのファンは最終的に500人程度に、そしてチケットがない多くの人が観戦していた小高い山の上には最後はひとりだけという有様に・・・。もちろん全身ずぶぬれになったのはいうまでもない。ちなみに、ずぶぬれになりながら声援を送っていたVIP席の数人は練習試合終了後にサインに応じてくれる一幕もあった。(さすがVIPの特権)

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カフーの場合はブラジル人のオネエちゃんの思わずふきだしてしまう可愛らしい野次の甲斐があってやってきたという感じだ。(それにしてもこのオネエちゃん二人組はおもろかった)その他にもシシーニョ、ジルベウト・シルバなどが雨の中声援を送ってくれていたファンに気軽にサインに応じてくれた。私はというと?あまりの寒さにそれどころではなく、デジカメでその風景を収めるのが精一杯だった。

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ずぶ濡れになりながら最後まで練習を観たあとはスイスの名物チーズフォンデュのレストランへ。昨年のドイツ(コンフェデレーションズカップ)以来の再会を祝して大いに盛り上がった。

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